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2007年7月30日 (月)

しがらみねくたい

070730_172001或る夜、King に御来店いただいた時の事。

「King、そのネクタイすっごい、おしゃれだねぇぇぇ・・・。」
「・・・それじゃあ、あげるよ!」
「いや、King あげるっさぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・、
 いいのぉぉぉぉぉぉ?」

きっと物凄い、物欲しそうな顔をしていたに違いない。

King は、するするネクタイを外して、手渡してくれた。
「安もんだよ。」
「んな訳、ないでしょう!」
裏返してブランドを見て、のけぞった。
「べ、べるさーちじゃあ、ないですか!」
「いいから、してみて。」

さっそくトイレで、締めてみた。

「ちょっと、コワイくらい良く似合うと思うんですけど・・・。」
「おぉ、似合う、似合う!
 俺が締めるより、いいよ!」
「いやぁぁぁ・・・・。」

嬉しさ百倍である。

 

数日後、King がまた来てくれた。
クールビズなのか、ノータイである。

「ひょっとして、僕にくれたから、締めるネクタイなくなったの?」
「わっはっはっは!
 そうそう、何処かのバーテンダーに持ってかれちゃったからさぁ・・・。」
「・・・・・ (ToT) 」

 

しがらみますな。

 

只今発売中の『一個人』9月号に、頂いたネクタイを締めている写真を掲載していただきました。

観てやってくださいまし。

 

2007年7月 9日 (月)

しがらみないと

Photo_22072歳の紳士。

いつもハバナシガーを胸ポケットに差し込んで、階段を登って来て下さる。

 

強い、兎に角、強い。

ジンフィズ4杯とグラスシャンパン2杯くらいは、平気でお飲み下さる。
それも、当方に来て下さる日は、美味しく呑む為にと、朝食も昼食も抜いて空きっ腹でいらっしゃる。

「昨年、肝臓ガンで、肝臓三分の一取っちゃってさぁ・・・。
 でも肝臓取っちゃった方が呑めるんだよな!」
「はぁ・・・・・・。」
こんな具合である。

先日も、お昼から帝国ホテルの Old Imperial で、ジンフィズ1杯にマティーニ4杯、その後新橋に移動して、焼酎ダブルロック3杯、当方にいらっしゃって、シャンパンのハーフボトル1本開けていった。

天晴れである。

 

物凄い博識で、且つ、海外での生活が人生の半分以上なので、かの地でのお料理、お酒の話しや Bar の話しは、聴いていてまったく飽きない。

昨年、手術して以来は、国内だけであるが、それでも未だ現役なので、出張に出かけられては、地酒をお呑みになられているようである。

 

ドイツのデュッセルドルフの地酒『キルピッシュ』という薬草酒を少し分けて頂いたのだが、ハーブ系リキュールが苦手な私も美味しく頂けるものである。

『キルピッシュ (Killepitsch) 』は、その地でだけ、呑んだり購入できたりするもので、輸出はしていないようである。

 

「でもさぁ、友だちがどんどん死んで行ったり、田舎に引っ越しちゃったりしてさ、呑み友だちがいないっていうのは寂しいもんだね。
まぁ、あと何年生きられるかわからないけど、呑めるうちは、呑んでおくよ!」と云うことである。

 

「カミさんがさぁ、『ちょっと体調いいからって調子に乗ってんじゃないわよっ!』ってうるさくてさぁ・・・怖いんだよぅ・・・。」

数えきれない位、修羅場をくぐり抜けてきても、奥さんはコワイのだそうだ。

 
 

しがらみますな・・・。(ため息)

 

写真は、不二家のパフェのグラスに注いだ、ヘミングウェイ・ダイキリ。
(注:グラスは合法的に入手したものである。)

我ながら、美味しそうである・・・。(ばきっ!)

 

2007年7月 8日 (日)

浜昼顔

Photo_219今月のロックフィッシュの絵葉書。

もう何十年も浜昼顔を見ていない。
故郷の石狩浜の事を急に思い出した。

 

先々週の日曜日、Le Verre のパーティーの後、随分久しぶりにロックフィッシュにお邪魔してきた。

シングルの角ハイを2杯と閉店時間後なのに無理を云って、長谷川君にキュウリとコンビーフのサンドイッチを作って頂いた。

とても美味しく頂いた。

 

そのあと、もう一度帝国ホテルに戻り、Bar Old Imperial にて、打ち上げの続きに参加する。

歯科医のセンセイと予てからの懸案事項であった(?)、ハンバーガーを半分こにして、シャンパンで頂く。

ナイフを入れた瞬間、肉汁がジュワジュワと滲み出て来た。
やっぱりとても美味しく、フライドポテトもごっそり乗っかっていて、満足度バリバリであった。

黒タキのスタッフのサービスも素晴らしく、流石は天下の『Old Imperial』という感じで、ハッピーな時間を過ごさせていただいた。

 

今度はカミさんとお伺いして、一人一個ずつ頂くことにしよう。


2007年7月 7日 (土)

しがらみないと

Photo_218息子みたいに若い子が入ってきた。

「すみません、よろしいですか?」
「どうぞ、どうぞ・・・。
 (別に取って食べたりしないよぉぉっ・・・。)」

席に座り、おしぼりを渡そうとしたら、何と手許に『ロング・ピース』が!!!

「ピース吸ってんのかい?」
「はい、ずうっと。」
「エライね、君。」
「父も母も、これなんです。」
「カッコいい、うちだね。」
「前に、家で煙草吸っていたら、親に『あんた、煙草すってんの?』って訊かれて・・・。
 叱られるのかな? と思ったら、『その煙草、臭いからこっちにしなさい』って。
 それ以来、ピースです。」
「それ、いくつの時?」
「16歳です。」

ふ〜む、かなり進歩的な親御さんである。

 

「僕、ウイスキー好きなんです。
 友だち誘っても、なかなか、一緒に Bar に来てくれないんです。」
「君、いくつ?」
「24歳です。」
「そらぁ、まぁねぇ・・・。」

若いのに、珍しく礼儀正しい。

 

King と毎年、年初めに『お互い、若い奴には、優しくしよう!』という目標を確認しあっているこの数年である。

この子くらい礼儀正しいと嬉しくて、つい親切にしたくなる。

「君、僕の缶ピース吸わない?」
「いただきますっ!」

 

しがらみますな。

 

 

2007年7月 3日 (火)

不自然なこと。

「何故、私は、Woody を始めたのか?」ということを最近よく考える。

九年前の自分の気持ちを思いだそうとしている。

 

商売を始める人というのは、
「自営」→「ある程度儲ける」→「いい暮らしをする」というのが、一般的なのであろうが、端(はな)から、そんなことは、これっぽっちも考えていないというのは、今も昔も変わっていない。

お金に魂を売るつもりは絶対に無い。

 

良い事ばかり書けば(思えば)、格好良いのであろうが、それも自分に嘘を吐くことになるので、これもご免である。

 

自分のスタイル、カクテルの作り方、接客の仕方は少しづつ(かなり?)変わってきてはいるが、自分が楽しく無い事は、やりたく無いというのも、今も昔も同じである。

 

ものの価値観が他の方たちと比べると若干変わっているのかもしれないが、それは自分らしさなので、何を云われても何とも思わない。

 

多分、始めの頃も今もスタンスはあまり変わってはいないようである。

成長していないのかもしれないが、自分に無理をして、自分にとって変な不快な事を御客様の為に、と云いきかせてするよりは、そんなことはそもそもしないほうが、精神衛生上すっきりして良さそうである。

 

先日、テレビのコメンテーターがこんな事を云っていた。
『不自然なことをしていると、何かを失っていく。』

私にぴったりあてはまりそうな言葉である。

 

結局、「自分の自然体で居たいから・・・・。」ということからなのであろう。

十年後も、変わっていなさそうである。


 
 

 
 

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